核酸は、新陳代謝を促進する効果があり、副作用も少ないことから注目されています。
食品から核酸を摂取する事は難しいので、ドリンクやサプリメントを利用すると良いでしょう。
初歩的な核酸の解説していますので、健康に役立てて下さい。




 「核酸」とは?
「核酸」とは、細胞の核内にある「DNA(ディオキシリポ核酸)」と、細胞核の内と外にある「RNA(リボ核酸)」の2種類からなる物質の総称で、酸性を示すことからこの名前がつけられています。
つまりこれは、遺伝子の本体にほかなりません。
「核酸」は、肉や魚、野菜など、加工の有無にかかわらず動植物すべての細胞に合まれています。
生命の必須物質で、38億年前に地球上に生命が誕生したのと同時に誕生しました。
人間の細胞は絶えず新陳代謝を繰り返し、新しい細胞に生まれ変わっています。
特に腸壁・毛髪・皮膚・骨髄・生殖器などの細胞は活発な新陳代謝を繰り返しています。
正しく新陳代謝が行なわれるためには、その設計図となる遺伝子が、常に正しい状態に保たれ、傷ついた遺伝子があれば修復する必要があります。
そして遺伝子を正しい状態に保ち、新陳代謝を行なうためには、その材料となる「核酸」を細胞に充分供給しておく必要があります。
つまり「核酸」は私たちにとって大変重要な物質なのです。


 DNA と RNA
DNA(デオキシリボ核酸)
   人間は、約60兆個の細胞でできています。
   その細胞すべての核内に、遺伝情報が書かれたDNAが存在します。
   DNAは縄ばしこをねじったような二重らせん構造をしていて、一つの細胞のDNAをまっすぐに伸ばすと長さは約2m。
   そこに私たちが生命活動を行うための全てのデータがプログラムされています。
   つまりDNAには、子孫に子孫に受け継ぐべき進化の過程がすべて書き込まれているのです。
   DNAのプログラムはたった4つの塩基で書かれています。

   「A/アデニン」「T/チミン」「G/グアニン」「C/シトシン」。
   これらが複雑に組み合わさり、生体機能の要となるタンパク質のつくり方を指し示す暗号となっています。
   この暗号のことを「遺伝子」といいます。

RNA(リボ核酸)
RNAにはさまざまな種類があり、形や長さ、役割もそれぞれです。
以前はDNAに点在する遺伝子を読み取り、そこに書かれた設計図をもとにタンパク質を合成することだけがRNAの役割だと考えられていました。
しかしタンパク質を合成しないノンコーディングRNA(ncRNA)が大量につくられていたことなどが判明。
近年の研究によって、従来考えられてきたことより多くの役割を担っていることが明らかになってきました。

(主なRNA)
メッセンジャーRNA(mRNA) コピー機
DNA内の遺伝子をコピーして伝える。
DNAに書き込まれたタンパク質の設計図を写し取り、トランスファ−RNAに内容を伝える「伝令役」のRNAです。

トランスファ−RNA(tRNA)   トラック
伝えられた情報に基づきアミノ酸を運ぶ。
メッセンジャーRNAgが写し取ってきた設計図に従ってアミノ酸を運び、タンパク質をつくる「運び役」のRNAです。

リボソームRNA(rRNA)     工場
アミノ酸をつなげてタノパク質をつくる。
メッセンジャーRNAgが写し取った設計図に基づいて、トランスファ−RNAが運んできたアミノ酸を連結してタンパク質を合成します。

 「核酸」は第7の栄養素
近代栄養学、つまり栄養士さんが勉強する栄養学は、栄養失調が多く見られた時代に、最低限欠乏してはいけない栄養素、食事から最低限とらなければいけない栄養素という考え方にそのスタートがあります。
それゆえに、人間が生きていく上で必要不可欠なエネルギー源になる炭水化物・たんぱく質・脂肪の3大栄養素と、これにビタミン・ミネラルを加えた5大栄養素が中心にあるわけです。
栄養学的な流れからみると、5大栄養素のほかに、ここ十数年注目を集めているのが食物繊維です。
食物繊維は元々、人間の消化器能力では分解吸収できないものとされ、必須栄養素とは考えられていませんでした。
しかし、吸収されなくても腸管の中で、重要な働きをし、食物繊維不足がいろいろな病気の原因になっていることがわかっています。
食物繊維は、便秘・大腸ガン・腸内細菌のバランス・コレステロールの上昇などにも関係することがわかってきています。
今では、硝化吸収されなくても、ひとつの栄養素として考えることが主流になり、6番目の栄養素といわれています。
いまだにこうした栄養素が中心ですが、「食べ物と病気」、「食べ物と健康」との関わり合いがあることがわかってきています。
こういった栄養療法において現在、注目を浴びているのが
第7の栄養素としての「核酸」です。


  なぜ「核酸」が必要なのか?
「核酸」は、肝臓や腎臓などでアミノ酸から合成される「デノボ合成」と、食事によって摂取し消化吸収して再合成する「サルベージ合成」の2つの合成方法によって細胞へ供給されています。
しかし、20歳をピークに肝機能が衰えていくので、「核酸」が作られる量も年をとるほどに減っていくと考えられます。
すると全身の新陳代謝が落ちて、外見的には皮膚のたるみ・シワ・シミができ、内臓的には血管が硬化し、免疫力が落ちるといった老化現象が加速される大きな要因になります。
また、体の健康を維持するために備えられている
生体防御システムが、正常に働かなくなってきます。
「核酸」は食事から自然にとっていますが、それだけでは足りません。
分かりやすいのは、私たちの肌や髪の衰えです。
中年を迎えるころになると、肌はカサカサになり白髪も日立つようになります。
これはつまり、細胞分裂の力(=新陳代謝)が弱まってきたことを意味します。
「核酸」の基本的な働きは、この新陳代謝の促進ということなのです。
細胞は、細胞分裂をして新しい細胞を生み出しますが、そのときに「核酸」が絶対に必要になるのです。
遺伝子がコピーされ、倍の量になって細胞分裂するわけですから、その時には、予備の「核酸」が細胞内に蓄えられていないと、細胞分裂は起こせません。
「核酸」不足は、細胞の新陳代謝に直接影響するということです。


  
「核酸」を含む食品
以下に、核酸を多く含む食べ物を記載します。
食品100gあたりに含まれる核酸含有量
鮭の白子 10.6g
ふぐの白子 5.2g
ちりめんじゃこ 2.3g
かつおぶし 0.9g
いわし 0.5g
しいたけ 0.3g
牛レバー 0.2g


 なぜ病気・老化が起こるのか?
細胞の中に、ヌクレオチド(「核酸」の単位成分)プールという核酸を貯めておく場所があります。
ラットの研究では人間でいうと20歳ぐらいの一番元気な時は、当然ここに充分なヌクレオチドが入っていますが、年齢とともにグッと減ってくることが分かっています。
ヌクレオチドプールは、細胞1個1個にあるのですが、「核酸」のプールがないことが何を意味するかといえば、新しい細胞がつくれなくなります。
細胞質にDNAの成分であるヌクレオチドがなければ、新しいDNAがつくれないわけですから、古い細胞のまま我慢せざるを得なくなります。
その細胞の遺伝子がもし傷ついていても、傷ついたまま大事に使わなくてはなりません。
これがある一定の年齢になったときに、いろいろな病気になる最大の原因なのです。
要するに、新陳代謝がきちんとあれば、問題はありません。
細胞を自殺させて、新たにつくるサイクルがきちんと作用していれば、病気になりにくいでしょうし、なったとしてもすぐに改善することができるでしょう。
「核酸」は、その最大の栄養素であり、原料なのです。
ですから、老化・美容・生活習慣病の予防というすべてに関わってきます。
つまり、ビタミンやミネラルとか、いろいろな栄養素がありますが、「核酸」は木でいうと幹に相当します。
あと根があり、葉っぱがあり枝がありと、他の栄養素があって形になるわけです。
「核酸」というのは、すべての細胞の中にあって、細胞の代謝に関わる重要な物質です。


 健康維持に重要な役割
核酸(DNA・RNA)が健康維持に重要な働きを担っていることが明らかになり、近年は、核内に存在するその他の栄養成分も学術的に高い注目を浴びています。
これまでの研究では、粉ミルクで育てた赤ちゃんにアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症などのアレルギー性疾患を発症する割合が、母乳で育てた赤ちゃんに比べて高いことが報告され、母乳の中に含まれる成分に注目が集まりました。
そして研究の結果、1997年からはほとんどの粉ミルクに「核酸」成分であるヌクレオチドが添加されるようになりました。
現在ではその他の核内物質も、生命活動に必要な栄養成分として研究が進められています。


  私は、この核酸を皆様にお伝えしたいと思っています。

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